「第2次樺太鉄道調査隊」14
2015年6月9日(火)〜6月19日(金) 11日間

Page 10 特別編 Karamatsu
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 ただ今
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目指せ西海岸線!
■550Kmの大迂回■

敷香での余韻を引き摺りながら 一路西海岸 恵須取を目指す
地形的には50〜60キロ西へ向かえばほぼ同位置にあたるが行路は2本
北緯50度線手前の気屯からの岡本峠越え ここは川越えがあってディスカバリー号ではほぼ水没
内路からの内恵道路(統治時代は樺太庁営バスが連絡してた)は現在廃止道路となり走行不能だ
ってことはおもっいっきり南下して短絡道路経由で行くってことか ハイ550キロで着きます
信号は2個しかないっすよ そうかいそうかいって言いながら南下を開始
【2015/6/17】
見つけた80オクタン(ガソリン)

ロシア製ジープといい おっさんのシマシマセーターといい イメージどおり・・・?
80オクタンは本来草刈機やトラクター用 車じゃちょっとのはずだがガンガン入れてる
ロシアのジープはトラクター用エンジン搭載か?

途中監視員不在を確認してから監視等なるものをしげしげ

坂の頂上を100キロで走ってる事をイメージして下る ディスカバリー号バラバラ感充満

向きが違うと景色も全然変わる

知取(マカロフ)市内 カンガルー便も元気に走ってる

そんなに牙むかんでいい こっち向いて唸れよ!

キワモノ専門店を発見! 早速突入 左が社長
しっかしのあの日本人たちあんなに買ってどうするんだ〜 隊長⇒ハンズで売るに決まってるだろ・・・!

いゃ〜ロシアンワールド

東海岸スーバー国道から分岐 ここからはすべてダート

こんな天気でこんな道を2時間走ってみな
人生はこれで良かったか こればっかり 脳はリピートする

西海岸線唯一の産物 未成線跡 70年以上も放置のまま

悲劇の入口 内恵道路(現在は廃路)
ソ連軍侵攻により多くの避難民が恵須取方面から内路(敷香より少し南側)へ徒歩にての逃避行となった

塔路市内 どこから来てどこへ行くのかよくわからんバス ソビエトのマークが生々しい ボックスシートが特徴

塔路市内唯一の商店 こんな感じ 戦勝70周年のポスターが・・・
■それじゃ〜いきますか?今日の本題■
「この子は このあと どうしたでしょう?」


敷香のホテル探しも半端じゃなかったが ここ塔路のホテル探しは究極を極めた
案内図も住所もまったくなくホテル名だけ だいたいこの辺とだけ告げられる
日本の旅行会社がそんな訳ないだろうって思うかも知れないが現実は現実 それだけ情報不足って事
そもそも一般の邦人が訪れる事はまずない
我々を試してるのか 実力に期待してるのか とにかく全く見当たらない 2時間経過・・・
反英語圏だけに「HOTEL」も理解不能 ならばと絵を描いて見せるもX 大人は我々を避け取っ掛かりすらX
この超田舎では軽自動車はリニアにも似た存在 子供たちだけは寄ってくる この子はサブ(勝手に付けた)
ならばとサブに飲みかけのコーラをチラつかせる
寄る 一気に誘い込む 聞く ジェスチャーする それでも意味が伝わらんから
両手を合わせてネンネのかっこ 理解が出来たところで 残りのコーラとかりんとうをあげる
最初は黒い物体にビビッてたが 口に入れてからはすっごい勢いで手が伸びて来た
ギブミーカリントウ状態 うまいものは万国共通だ しかし何でカリントウがあったかは不明(多分隊員Aの仕業)
この時点で大小問わずロシア人達に囲まれまくる
とにかく町はずれに唯一のホテルがあるらしいと少年少女達が走って案内を開始
なんだなんだ祭りかー? その数10人はいる すっごい町の視線を浴びながらソロリソロリと走る
20分後 無事ホテルに到着 お礼に残りのかりんとうとポテトチップをサブにあげたらすっごい喜んでた
ちゃんとみんなで分けるのかと思ったら高校生みたいな連中にカツアゲ
でもその連中の仕切りでしっかり分けて喰ってた 手を振ってたサブ どこか憎めないお調子者サブ
君達みんなにスパシーバ 素敵な笑顔にスパシーバ


ホテルの駐車場

分岐点・久春内からの西海岸は心を試されるような荒野とも殺伐とも夢の跡とも表現出来ないどんよりした海岸線
とんでもない遠くへ来た感 荒れる天候は不安を増幅 選択の失敗だったか
敷香からの長躯550キロは期待外れだったか・・・
恵須取の先「塔路」へ辿り着いた頃 樺太の日差しが戻ってきた
このあと最大の人生劇場がすぐそこに迫っていた事をまだ知らなかった!
西海岸・最もディープなゾーンに潜入!
隊長「間宮海峡に散る!」

【2015/6/17】⇒15Pへ続く

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