「第2次樺太鉄道調査隊」4
2015年6月9日(火)〜6月19日(金) 11日間

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さぁ〜て東海岸線スーパー国道で敷香を目指そう編2
■歴史を封印させてたまるか■

どこまでも伸びるまっすぐな線路 いかにもらしいがこれに尻尾を振ってたまるか
苦節、樺太鉄道庁時代の遺構を消し去る事に一役をかっている
上敷香までは路盤の弱い湿地帯や砂地が多い ジャリというより岩に近い奴をとにかく敷き詰める
それからようやく従来の敷設 結果として異常にかさが出るという仕組み
巨大な貨車群はこうでないと沈んでしまう
旧日本人街を避けるように駅位置も移動をしており
この下に埋め込まれたままの樺太鉄道庁鉄路が相当数ある事は事実だ 果たして・・・
【2015/6/11】
峠を控えた鉄道の要衝「白浦」
北海道で言うなら新得機関区 ここまでの平坦な海岸線から次の機関区元泊までは壮大な山越えとなる
狩勝・矢岳は遥か彼方という言葉があうが ここの規模は絶する 名峰突祖山を頂点とする山岳地帯である
南樺太で素直に海岸線を走れないのはこの地帯だけ そんな要衝である
ループ・スイッチバックこそないが、オメガカーブの連続と名峰連山に包まれたこのエリアは
鉄道路線としては壮観でもあり激闘の地でもあった 海岸線は知床岬先端、親不知より鬼門である
人が今でも全く近づけない 統治時代は無数の漁村が存在した良場だったが陸の孤島でもあった
険しさ故の峠越えとなったがそれほどに厳しいのかと詳細な某航空画像にて確認した所 確かにと結論
この連なる名峰達が海に落ち込む手前にかなりの距離に渡って台状の地形が存在し
なんと線路らしき線状のものが地域全体の半分ぐらいにも及んでいる
仮説にも聞いたことがないがまさか未成線かあきらめ線か?
これはどうやって説明する 道はない事はないが殆んどキャメルトロフィー覚悟だろうし
何より知床先端の300倍ぐらいの地域だ という事は熊も300倍という事になる
遭遇保障は決定的 今も今後も様子見とするが 気になってしょうがない

と長い話はさて置き本題へ
軌道が港まであった筈なのでさっそく向かった 漁港へ行く路線のくせに白浦炭鉱軌道と名が付く
景色は最高だが駅分岐を除いてまったく見当たらない 地形からして全部がこの道になっているようだ
終端近くにらしきものが一部残るようだが水溜り(池溜り?)のあまりの深さに断念
早く気が付けよこのキャタピラーの跡に つまりはそう言うこと・・・

この辺まではなんてことなかったが・・・

今も残る石作りの防空壕 張代わりにレールが使われてる 道路脇にある

問題のカニ・かに・蟹
ここ白浦名物のかに売り 去年は結局食べれず 今年こそはあのタラバとねえちゃんにかぶりつくと決めてる
ちょうど白浦駅あたりだから、まずは腹ごしらえ
おぉ〜いたぜシャラポア この子の所で停まって〜! おいおい止まれって〜
はじまったよ蟹嫌いが あんなの買ってどうすんすか? 食べるに決まってるしょ
おいおいひとりで全部食べるから お願い停まって! あんなのホテル持っていけないすょ
匂いも充満するし・・・
こんな理由で調査もせず白浦駅を通り過ぎてしまった これでいいのか調査隊!

結果は今年もこうなった・・・ 本物が喰いたい!
去年と一緒 次回は自分で運転する

接収後の鉄道省キハニ2100形 ソビエトマークを付け白浦駅に停車中の大変貴重な画像
<画像の使用・加工・転載等を固く禁止します>
峠の中間駅「近幌駐泊所」

ちょっとウエスタンっぽいレイアウト 給水タンクは別物に変えられている模様
この駅基点の発着列車はなかったが 隊長は峠用補機駐拍所として使用していたと見る
峠のほぼ中央にあたり 白浦⇔近幌・近幌⇔元泊は充分に考えられる 単機ではどの編成でも無理


じっくり調査したかったが保線小屋があっておっさんじっ〜と見てる
左は多分取外した転車台 右は間違いなく丸い皿が埋められている
海に向かう「発射台」

おいおい見えないぜ 大事な所だ

早く早くぅ〜

うぉ〜空にむかってる! 一番尖がってるのが突祖山

今度は木橋じゃなくて立派な橋梁 この後登場する西海岸未成線橋梁に比べ
形は酷似してるが赤レンガが使用されている 古い


まったくぅ〜 一番おいしい所が私有地 会社の資材置き場になってる
わんこうもいるし珍しく急カーブの脇で停車出来ないし


ここは世界でも珍しい帰属未定地つまり地図にも色がついてないところと言う事
実行支配中だからこそ国旗が必要らしい この橋梁にまったく似合わないよ


どこへむかう 決まってるだろ日本さ この鉄路は遠く内地までつながっていた
そう思ってくれるだけでいい そう聞こえる


好対照の橋桁 ロシア人と日本人が対話してるようにも見える
万海の景色に先人の英知とその先を感じた 最上の旧線光景が広がっていたに違いない
五能線でもない まさしく海の上を断崖に寄り添うようにこの先は存在した事になっていて
かなりの距離をおいて分岐点らしきものが待っている
その様子は乗車した人たちしか知らない それでいい 感動にありがとう!
さぁ〜て東海岸線スーパー国道で敷香を目指そう編3
【2015/6/11】⇒5Pへ続く

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