■15周年記念特別企画第3弾■
「銀河鉄道の夜を求めてinサハリン(樺太)」8
6月4日(水)〜6月10日(火) 7日間

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目指せ「最北の東海岸線(〜知取駅)」
旧真岡(ホルムスク)⇒豊原経由⇒栄浜⇒旧知取駅
昭和5年/最北の駅「知取」 Makapob

映画のシーンに登場しそうな 最果て感漂う知取駅
前日までのダートに代わりサーキットコースのような爽快な道に・・・ 最果てを目指す東海岸線をご紹介

ここを左折すると約280キロぐらい曲がることがない 左角奥手あたりの集落が「栄浜駅」あたりだろうか
大正2年最北の駅として開業
宮沢賢治の樺太紀行の舞台として知られるか それは後で触れる
この浜には美しい琥珀が昔から採れるらしい 時間があれば寄りたかったのに・・・

時速200キロぐらいでも走れるような とんでもなくいい(サーキット?)道
この辺から極端に車の数も減り 有料道路料1万円を徴収されても走りたくなる
とにかく何もかもスケールが違う あまりに広すぎて構図が決まらない 左の大河はあの白鳥湖につながる

見る限り 飛行場10個は楽に作れる まったくなにもない 北海道もこのスケールには歯が立たん

統治時代の建物はさすがに北へ上れば減るのかと思いきや・・・ ほぼ現存

おっ!交通事故?はねられたか・・・
はねられる奴がシャツ巻くってズボン下げてるかい! やるなロシア男 ずいぶんワイルドだなー
この季節 陽が出れば川でも海でも どこでも男女問わずの水着姿が現れる 異国を実感! 思わずシャッター

スパイクタイヤの凄いこと スベアータイヤも中々の迫力 仕事する〜って感じた

おいおい

近づかないのが一番

敷香まで200キロ以上はこの状況が続く
素んばらしい海岸線だが残念な事に夜行縦断寝台「サハリン号」は上下共 暗い時間帯となる
これだけ走って保線車両は見るが 定期運用で列車はとうとう見なかった もったいない

氷の旗でも立ってれば完全に日本の田舎のワンショットである
後ろの山々がこのあとの問題の山

何やら駅前で売っているが ロシア語が怖くて
近寄れない

おぅ〜出ました ライトエースにタラバ 浜頓か?
買おうと言えば匂いが充満で 却下 残念 安そう
地図にない貨物支線分岐駅 「旧近幌駅」
樺太元泊郡帆寄村 昭和2年11月開業

給水塔発見!
近くに怪しい東洋人は近づきにくく 念の為望遠にて確認する
上塗りはされているものの下部には日本時代のレンガが見える タンクは大陸式のようだがわからん
路盤が引込み線跡らしくなっていて いかにも転車台があったかのスペースがある


そもそもこの「近幌駅」日本の美しい駅ベスト5に入ってもおかしくない程のロケーション
霧で何も見れないじゃないかと言わないでちょうだい 大丈夫 行きは快晴の超ピーカン
あまりの美しさにこれまた撮影を失念 大丈夫ですよ みなさん方の代わりにしっかり見ておきましたから・・・
言葉で説明すると 長野の八ヶ岳連峰とアルプス山脈と知床の雰囲気を取り混ぜた男性的な山がドカーン
いっきに下る裾野にこの構内が広がる・・・ もういいっか

大きな疑問がいろいろ
この給水塔まず間違いないだろう 北へ進む事4つ目あたりに「元泊駅」があった 機関区を擁していた訳で
当時のカマからしても給水区間としてはちょっと早いことに気づく うぅ〜ん ここの区間のみ山間地を走る為
補機運用があったのか?その為の設備か?いやいや給水区間設定距離自体がもともと短かかったのか?
南下をすればめぼしい駅としては「落合」ちょっと長すぎるしな・・・


なによこれ想定にないんだけど・・・ 行くしかないか

行き先のわからない線路程 燃えるものはない

サハリンでは車両は殆ど解体しない プレハブの代用品として重宝されている 結果OK
まもなく終点だったような気がする 行って見たかったが監視塔の親父と目が遇う
熊の時と同じく じっと目を見つつ ゆっくりとゆっくりとバックする そこで軽自動車スルット反転 全開!


この看板には表記がないから無法地帯を意味するのか?
あとで調べたら徐行の意味らしい 国道へ戻る手前で


しかしあの「近幌駅」興味をそそるな 本務D50後部補機9600
ありえるが 文献記述も画像も一切存在しない
日本名 突祖山や登帆岳等からくる 秀峰は世界遺産級の素晴らしさだった

アクセルベタ踏み もしかしたらジャンプ出切るかも知れない
そう思いながらも樺太東線の内でもこの一帯にだけは信号所が集中している 昇格駅なのか新設駅なのか
地図でも文献でも合致はできないが この山々の中を走っていた
触れたくない 謎の海岸鉄路
「旧線か?集落専用線か? とでも呼んでおこう」

一本国道を快調に敷香方面へ北上中 ガタンガタンと何かをよぎった 今の線路?
取りあえずUターン 埋められているがやっぱり線路・・・


目の前のオホーツクの海へと進んでる この8ページに時間が掛かってるのはこの問題と近幌駅の問題のせいだ
あ〜夜も寝れない おかしいだろ〜 地図を片っ端から見てもまったく登場しない 歴史文献も
各種資料まで あ〜眠れない この一帯 現実からは到底理解できない物体がありすぎる

山側本線まで相当距離があるが まちがいなく進んでいる
歩けば分岐を発見出切るだろうが 熊にも遭遇出切る

サハリンの鉄道は基本埋める あとになってだんだんわかる

またまた妄想タ〜イム
それではみなさん目を細めて ハイハイそこの君 だめ手を抜いちゃ
いいかな〜 目を細めて〜 そう橋げたの上に丸太橋が架かってますねぇ〜
そこを軽便の混合列車が渡ってますねぇ〜 オホーツクの風に吹かれながら 煙と彼方の世界へですねぇ〜
大変よく出来ました こんな事考えてるから前へ進まない・・・

国道を海側に渡ってから右へ築堤もはっきりと残ってる

川を渡り 再び海岸線を築堤沿いに どこへ行く!

隊員⇒きっと石油でも運んでたんじゃないっすか〜! だってここ石油で真っ黒っすよ
そういえば宗谷の豊富温泉と同じ色してる・・・ ってことは温泉か? どうでもいい


そしてやな物発見してしまった 海岸の怪しい鉄路の直線上に あ〜まずい 帰りの時間もあるし
次回来樺決定の瞬間である 壊したのか 爆破したのか 築堤と線路の高さがあうのも うぅ〜


もう何がおきているかわからない 帰りのこの時だけ雨が降ってきた 砂まみれに泥まみれ
かすむフロントガラスに立派な本線の鉄橋が あ〜もうかんべんしてくれ〜
国内じゃ廃線なんて飽き気味の今日此の頃 これは廃線散策ではなく完全なアドベンチャーである
サハリンの希望 新デルタ線!

呪縛地帯を抜け出し北進
サハリンのやる気モードの象徴新デルタ線である 従来は北側のみの接続で樺太最狭部を西線と連絡
統治時代にはなかったものだ(その時代は豊真線幹線)
オレンジのベストを着た保線員50人ぐらいが本気で作業をやっていた 通過!


奥にも線路が見える

サハリン鉄道の新型客車がこんなところに 元泊機関区跡のチェックを忘れた

なんか新鮮

ビッグサンダーマウンテン登場!
絵になるねぇ〜

現実です 絵葉書ではありません 海岸線にも遺構や工場跡が70年たった今でも続く

この区間の地図です
信号所や昇格駅など地図に載っていない駅も現存してました
 
旧知取駅




静まりかえっている 波の音だけが旅情をそそる

知取駅前に立つ記念碑である
この年代は千島列島との交換により樺太南部ほ放棄した時代にあたる
アイヌだけでなく多くの民族もまた翻弄された
目指せ「最北の東海岸線(〜敷香)」⇒9Pへ続く

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