■15周年記念特別企画第3弾■
「銀河鉄道の夜を求めてinサハリン(樺太)」10
2014年6月4日(水)〜6月10日(火) 7日間

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目指せ「最果ての要衝/敷香」
最北の都「敷香」

チョロナイ川沿いに 今は静かに佇む 敷香の顔「旧王子製紙敷香工場」

極東最大の電波塔 入口ゲートに比べてどれだけ高いか
奥に入替えのDLが見える 野良多し 飼い犬でもリーダーなし
それが「樺太のガソリンスタンド」である

日本と違って樺太の地方ではデカデカとした看板がなく ひっそりと文字だけで表記されている
燃料は死活問題だが まず見つからない 敷香では途方に暮れていた時
斜め前方にあぶらを売っているパトカーを発見! 加えタバコに携帯電話楽しそう 仕事してない
ならと地図を片手に車を降り ポリスに向かって歩きかけたら 顔を見てその場から立ち去る
きっとめんどくさい東洋人が来たとでも思ったのか 本当の事だから困っちゃう

かくしてらしき所をようやく発見 やってるのかなぁ〜 恐る恐る車を止める
事務所みたいなところで交渉となる 入れ方としては目盛りを見て入りそうなリッター数を告げルーブルを支払うが
一般的なようだが いまひとつ良くわからない 満タンはもっと面倒 とにかく空っぽなのでお願い!
っと思ったら
「売り切れ」らしい マジで〜 そんなのありかよ〜 樺太では日常らしい
隊員の演技が始まる 空を見上げ 途方に暮れる 泣き出しそうな顔で事務所を見つめる 隊長も降り付きあう
暫くしておっさん登場 20リッターぐらいなら残ってるかも知れないからな・・・と給油
隊員おっさんにスパシーバスパシーバとお礼
もともと隊長は子犬が気になって降りただけだからとっとと助手席へ
ハイオクもなければレギュラーもない
オクタン表記なのだ ちなみにレギュラーは92オクタンらしい 微妙な数があるが意味も微妙 日本より少し安い

2件しかないGS わからない
民家なのか やってるのか

事務所らしい
満タンもあるらしいがとにかくめんどくさい
子犬 沢山 野生 離し飼い? 子犬 沢山 野生 死んでる? 生きてた
美しいヨーロッパと開拓時代が混在する街「敷香」

肌寒い感じだがカラリとその上 オゾンが濃い!
メインロードはヨーロッパそのものである

裏道通りは未舗装 ゴミの点在

裏道通りは得体の知れないものが

市内を牛が歩く

ソビエト時代のトラック 独特

★ついに身柄確保か?★
きのうの火力発電所といい上陸以来 怪しい東洋人たちの行動が通報されていたに違いない
見た事のない小さな車を確保せよ・・・!
きたーいよいよその時が・・・ きっとこの後荷台からぞくぞくと兵士たちが降りてくる・・・!
隊長⇒奥さんや子供さんにはきちんと伝えておくからな・・・ 隊員⇒あなたも東洋人!
軍服がマジで近寄ってくる 何か言ってる わからない 突然横のドアをガー 検閲か?
スライドドアをはじめて見るらしい ビックリしてた こっちは心臓止まりそうだ!
向かいの商店にこのトラックで来たが変なのが止まってるから見に来たらしい
早く言えよ 言われてもわかんねぇよ・・・ それにしてもシェルター積んでる 冬季は凍死らしい
旧王子製紙 敷香工場

専用引込線跡がしっかり残ってる
築堤から鉄橋を通って工場内へ

橋梁跡

塀もなくそのままである


なぜか引き込み線部分にだけ柵がしてある 何の意味だろう
旧敷香駅

旧視敷香駅前 廃車の貨車で壁が作られてる

廃車いっぱい

初めて見る形だ

ホーム終端にはズバリ埋め込まれている

親子ほどもデカサがちがう

戦前の敷香駅と当時の最新型気動車(流線型旋回窓付)の貴重な画像である
駅の様子 景観もさることらがら 最果ての軍事線ではガソリン動車が優先的に活躍していた
現在駅舎跡は商店になっており後方の貨物ホームなのか「0番」ホームだがは不明だが
下記画像の通り残っている今も残っている (左:港湾引込線方面)←駅舎→(右:豊原/古屯方面


廃車たちが留置されている所が上記画像にあたる

何もしていないが 何もされていない
結構目がうるさい雰囲気 隊員が商店でなぞの東洋人を演じてレジでごたごたと時間とおばちゃんの目を阻止
その間ハアハアいいながら出来るだけシャッターを押し捲る

さぁ〜て なんでしょう・・・!
隣の貨車がでか過ぎるのか 客車が小さすぎるのか ヒント因みにループは走れるマス

敷香の空は青い


新敷香駅 旅客用で旧敷香駅にて向きを変えずデルタ線を経由して直接入線する ノグリキ方面直通の為
市内より2キロぐらい離れていてだれもいない 何もない
現存していた港湾引込線

敷香駅側より造船所らしき施設へと伸びているが分岐後側線は港湾へと向かっている

敷香駅終点より東側に伸びている 造船所で分岐後 港湾施設へと続く

この後手前側の港湾施設へとつながっていた 鉄門に閉ざされ様子はわからない
敷香航路があった時代 着岸はここだったに違いない 水深は浅い為 大型の船舶ではなかったと推測
乗船客はこの線路伝いに徒歩か臨時の連絡列車があったかは定かでないが敷香駅へ向かった筈だ 
人間1対熊500
ツンドラ原野行フェリーへようこそ!

難破船 演歌のDVDに出てきそう この大河も幌内川という
河口の荒波を乗り越え上流に遡る
港湾線の先が知りたくて走っているうち 灯台がそして ここで行き止まりである

そんな訳 ないない・・・

乗る気か?

乗った!

行った!

これが広大な湿地帯とツンドラ原野へ向かう唯一の入口
フェリーターミナルの全容である わかりやすくワイルドの極みである
こうなると対岸からは銃を持参しないと行けないエリアとなる
フェリー代がいくらか 乗船ルールは とにかく乗れれば行ってやるらしい 時刻表もない
樺太最大の秘境と言われる広大なツンドラ地帯は今でも人間を近づけない
いるのは熊と沖にはオットセイの大群だけである このRVの装備からも本気モードが十分伝わる
全長320キロの大河 架かる橋はない 戦前は王子製紙引込線が工場内を抜けぐるっと回って渡河
先端の丸太の山まで線路があったとかすかに地図に出ている
いやな奴は観光と名を打って置き去りにすれば 間違いなくエサになる
ところがこの先にナローの線路がある事が判明 この後のページで詳しく触れるが
取材後消息不明のパーセンテージが異常に高くなる恐れがあるので 次回のルートに入れるかは思案中・・・


CMのワンカットのようだ 対岸の集落が見える 戦前は先端にかけて丸太が山積みされていた

連泊でお世話になったホテル どうも国営らしい 日本でバウチャーを貰った時もここのホテルだけは
名前と住所しかくれなかった わからないらしい 普通おかしいでしょ
だからそれなりなんだと覚悟していたから到着出来た時はやったーだった
すんごいデラックスな部屋だった 1階はディスコとカラオケと怪しいバー
ちょっと年のいったお姉さんとゴツイKGB?たちが深夜2時まで暴走してた
多分、ホテルにはたどり着けないと思う 市内中走って該当なし 確認すれば バウチャー名と
実際の名も違うし呼び名も違う 隊長勇気を振り絞って タクシーを捕まえる それで先導してくれと
ボディーランゲージ 何とか通じ チップ500ルーブル 高かったのか 安かったのか

敷香の夜明けは清清しい オゾンの濃さが違う いよいよ50度線にアタックである
目指せ「北緯50度線」⇒11Pへ続く

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