プロジェクトトレイン第4弾 キハ52で行く「押角スイッチバックと郷愁の浅内駅の旅」

山田線名物空転の嵐

盛岡を定刻に出発して最初に迎えてくれた
ものは最高の天気だった 雲ひとつない快晴
貸切列車ということもあって11月だというのに
どの窓も全開 気持ちいいよ
とにかく気持ちがいい 52が唸りをあげて区界
を目指せば落ち葉が舞上がる
普段スジのない時間帯それに朝露もあいまって
なんだか様子が変!最初は運転士さんも随分
気を使ってもらって悪いな〜って思っていたが
いやいや本気で悪戦苦闘を始めた

毎日の道ではあってもこの山田線名物は腕を
試される 車内ではたまらないな〜
オゥオゥ空転てるぞ!この車輪が焼けた匂いも
いいなぁ〜 永遠と登り続ける中 本気で3回
停まる寸前まで行った 砂まきのテクニックと
排気ガスの充満で最高のスチュエーションが
揃った きしむ車体にフランジの鳴く音
すでにみんないってしまってる 予定外の5分遅
は想像以上の感動をもたらしてくれた

途中快速リアスとの交換を済ませ区界へ
駅では駅長さんが出迎え手を振ってくれた
かつてC58を苦しめたこの区間も今は広い
構内だけが残っている

美しい川沿いを下って茂市駅に到着 宮古からは転線作業のため応援のスタッフ4名がタクシーですでに到着待機していた
乗務員はここで交代折返しタクシーに乗って宮古へ休憩に向う それにしても凄い経費をおかけしまして申し訳ありませんと
ごの場でお詫びします 手順良く進む手旗は今回の見所のひとつでもある

右:賑わいをみせる押角駅 スイッチバック時代のホームを見に行く人 川に遊びに行く人いろいろ 色づく紅葉と新鮮な空気が迎えてくれた
左:勘違いしている!?

右:函館店のうちのおばかです うれしくて ほとんど寝てない 「てんちょう!てんちょう!わかいいですか〜〜」ウンウンわかった ヒカレロ
左:晩秋の押角 日本の三大秘境駅は静かに冬の準備が進んでいた
浅内駅60分停車

こんな馬鹿げた企画は当然初めての試みである
だけど正直なところ時間が足りなかった
宮古から茂市までわざわざ届けてもらった
特製弁当はまだ温かく秋の日差しは
幸せをいっぱいくれた
こどもにかえったようにみんなでホームに
腰をおろして食べる弁当は何にも勝る駅弁である
盛岡の弁当はいつでもたべれる
この日のために作った包装紙には あるはずも
ない山田線茂市駅構内立売商会名なるものが
はいった「秘境弁当」だった
小さな集落を探検する人、サボ・愛称板撮影会
に没頭するひと アッシュピットを見に行くひと
さまざま・・・
ぼくらの列車とぼくらの駅と鉄道とそんな空想の
時間がきっと足らなく感じさせてくれたのだろう
昔天北線「ことぶき」駅にはくろちゃんと言う黒い
ワンコの駅長がいた
この浅内にも黒いニャンコだが駅長さんがいた
ひとなっこくとてもカワイイ

まさしく東北の田舎があった ありがとう

う〜ん堪らない
只今60`強

浅内駅を占領してのお弁当タイム
みんな好き好きに楽しんでいた
やっぱり汽車のそばでホームに腰掛けて
これが一番
こんなこと出来るのはここだけ!

国鉄時代のレール枠で出来た駅票
昭和40年代この向こうにC58がいた

終点岩泉駅にやってきた町営バス
チョロQみたいなかわいいヤツ

復路押角駅をいっきに通過
ありがとう また会おう!

ちいさくなって行く仮乗降場みたいな
ホームにみな手を振っていた
↓浅内駅でのサボ・愛称板撮影会のようすです 約15枚の懐かしいものばかり 52の枠をお借りしてバシャパシャ みなさん楽しんでいました
なにもかもが素晴らしかったプロジェクトトレイン
ご参加頂いた気さくなみなさん 無理難題をお聞き入れ頂いた JR東日本青森支店・盛岡支社 当日ご協力を頂いたボランティアのみなさん
ほんとうにありがとうございました この場をお借りして厚くお礼申上げます
みなさんと感動を共有できたことが何よりの喜びです プロジュクトトレインやってよかったとあらためて実感しています
日頃中々会うことの出来ない者同士ですが 素直に握手をして別れられるって素敵です
またみなさんにお会い出来るようプロジェクトトレインは走り続けます  じゃまた!店長でした
↓番外編ですが・・・翌日ちょっと寄り道してみました












秘境・岩泉線を見に行く